欲望の翼


今アジアで一番良い映画監督。
恋する惑星、ブエノスアイレス、花様年華で知られるウォン・カーウァイ。
そんなウォン・カーウァイ監督の原点。
欲望の翼(邦題)がデジタルリマスターになって13年ぶりにスクリーンに帰ってきた。

1990年に公開された本作。僕と同い年の映画だ。


チケットを頂いたので最終日に滑り込みでBunkamuraル・シネマへ。
この映画館は普通のシネコンや単館とはどことなく雰囲気が違って上質な感じが漂っていて好きだ。

欲望の翼は初めて観たけど1960年の香港の雰囲気、ファッション、世界観、音楽全てに引き込まれてしまった。
単なる青春群像劇とは違うミステリアスな都会の若者達を描いている。

生きるのが苦手な都会の若者達。何となく自分を照らし合わせた。

邦題は欲望の翼となっているが原題は 阿飛正傳 ジェームスディーン主演の 理由なき反抗の中国語タイトルだ。

映画は映画館で観るのが一番だ。どんなに良い映画でもDVDで観た作品が一番好きにはならないから。
今年の夏は開襟シャツが着たい。