あの日と明日はTommy Guerreroで繋がってた
開演前の遊園地
白む空
朝焼けの海岸
赤いワンピースの女性
食パンをひと齧りして、穴を覗くとそこには今は飛ぶはずのないコンコルド
ポラロイドカメラで撮ったような画がコマ送りされていく。
「ひとりでいい、ひとりでなくてもいい」
そんなセリフが一言だけ。
小学生だった僕は何かに惹かれて、このキューピーハーフのCMを好きになった。
出ている女性か、青みの強いその映像か、もっと子どもの頃おもちゃを持っていたコンコルドなのか、キャッチコピーになのか、はたまた流れている音楽に惹かれたのか、、、
とにかくその当時僕はこのCMを何度見ても飽きず、キューピーが提供している番組を合間のコマーシャルでこのCMが流れてくるの目的として楽しみにしたり、VHSに録画して繰り返し見ていた。
大人になって、僕は映像関係の仕事にも就かなかったし、音楽もやっていない、出演する俳優になどを目指すこともなかった。
僕の人生を変えるような何かにはならなかったけど、
だけど、このCMが今の僕の「好み」という枠の一部を作ったのは間違いないと思う。
「ワケもなく好きになる」
唯一画面に書かれるこの言葉は、なぜか何度も繰り返して見てしまう僕の姿そのものだと今思う。
そのCMで流れていた音楽「little blue」トミー・ゲレロ
ネットで検索とかもそんなにせず、どちらかというと情報に疎い方だった僕がせっせと調べて行き着いた曲。これは余談なんだけど、どうしてもフルで聞きたくてCDを探したけど、キューピーハーフへ提供された歌ということで当時は収録されたものがなく、お預け状態が続いた。今では収録されたものが発売になっているらしいというのをほんの1ヶ月前に知ることになる。
トミー・ゲレロと聞いたら僕より上の世代や僕の世代だってスケートボードを思い浮かべるんだと思う。僕にはこれがなかった。少し前に映画でボーンズ・ブリゲートを観て当時の熱狂を知った程度の知識しか。
だから、僕の中ではミュージシャンのトミーなんだ。あの熱狂の真ん中にいたトミーを見ていたら、この目線で見ることはなかったと思う。順番の違いだ。子どもの頃スケートボードを買って、早々に埃がかぶるようになってしまったのは内緒の話。
あの頃から15年以上経ち、今週末僕は初めてトミー・ゲレロに出会う。
しかも、松本でだ!
遊園地もない、海岸もない、しかも当然だけどライブなのでお客さんはわんさかいるだろう。
でも、音楽を耳から吸い込んで、目をつぶれば自分しかいない青紫の朝焼けの海岸と開店前の遊園地がそこには広がってくれるかもしれない。
little blueをやることがなくても、、、
GreenGrassGrumpy
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