エトランジェル チアラット

好きな漫画は欠かさず読むが、そういった漫画は年々少なくなってきている気がする。逆に、淘汰されて選ばれし漫画が残っているということか。まだ見ぬ面白い漫画もたくさんあるだろう。しかし、コミックスは別として紙の漫画誌を昔ほどじっくり読まなくなってきた。幼いころは毎週、舐め回すように読み漁り、合併号なんて心から呪詛の言葉を唱えて恨んでいた。それが今の僕は、悟った気になって「漫画家さんも編集者さんも忙しくて大変だよなせめて盆暮れくらい休んでください」と、仕事ぶりをいたわるような偽善を振りかざす始末である。大人になるってのは情熱や欲求を失うものなのか。寂しいもんだな。(おそらく諸事情あって大変な中ですが、敬愛する富樫先生にはもう少し、お仕事してもらいたいです。

脱線も甚だしいが、ここ数年はweb漫画を読むことが多いって話し。そんな中で今一番、連載を楽しみにしている漫画がある。「エトランジェル チアラット」だ。かの発禁スレスレ(というか禁書に近い)漫画「抱かれたい道場」「バトル少年カズヤ」を生み出した中川ホメオパシー先生の描く、一味も二味も違う美少女変身モノだ。ブラックユーモア満載の愛溢れるパロディやセックスジョークをカズヤから受け継ぎつつ、エトランジェルたちがとにかく可愛いのである。みんな精神的に色々患っているコたちが、こじらせすぎて変態化した悪に対し絶対的な美少女正義を執行する。

先日、天文学的な数の修正を経て、カズヤとともに奇跡の単行本化。そしてアニメ化を通り越して実写化されるという狂気。大丈夫なのかリイド社。規制ばっかりの世の中に、一石を投じるあんたたち最高だよ!クラウドファウンディングでプロジェクト資金を募っているので、推しランジェルのパトロンになろうぜ。ちなみに中川ホメオパシー先生は元々は4人いて今は2人組のバクマンシステムを採用している。ちょっと何言ってるかわからないという人は、こんなところで挫けてはいけない。中川ホメオパシー先生によるチアラットの描き下ろしイメージにビビッ!ときたら読むべし。併せて精神科を受診することを薦める。



闇深ヒロインたちのまぶしすぎる狂宴!!
ずるくてかわいい子年の17歳・根住野(ねずみの)レミが幻獣ヌエに見初められ
変身美少女系ヒロイン・干支天使(エトランジェル)となって、宿敵・怨魔(えんま)と戦う!!
王道フォーマットに収まらない奔放すぎる展開のラッシュはクセになること間違いなし。
中ホメ節炸裂のテクニカルなサンプリングギャグもさることながら、
登場人物たちの萌えキュンな心模様の愛らしさも見逃せません。

(amazonより)