ブルマ

via YouTube 「ロマンティックあげるよ」

LilPeepに続き、悲しい報せが続く。僕らのヒロインが逝ってしまった。水色のヘアスタイルに大きな瞳。どんなファッションの服もそつなく着こなし、年齢を重ねても美しい声と容姿は健在だった。ブルマは悟空の妻、チチよりもヒロイン然としていて、ベジータと一緒になったときに、僕たちはみんな捨てられたヤムチャの気持ちになった。

via YouTube 「ロマンティックあげるよ」

自身の出生からエリートとのたまい、プライドと暴力にまみれた男に愛を教えた女性。それがブルマだ。地球を滅ぼすことだけしか考えていなかったベジータが後半では自らを犠牲に家族を守り、最近に至ってはネタキャラとすら思える節がある。サイヤ人の王子であり、鬼だったベジータは愛を知り、優しさを知り、家族を得て、負けを認める寛容さとひょうきんさをも身に付けた。サイヤ人のエリートでありながら、お好み焼きの作り方を人に教えられるようにまでになる。人間的にはよっぽど悟空よりも父親らしく振る舞っているのではなかろうか。(仕事はしていないけど、ブルマの家はお金持ちだからいいだろう。)それもブルマという良きパートナーが、ちっぽけなエリートのプライドを大きな慈愛で包み込んであげたからではなかろうか。

ロマンティックをもらったのは、ベジータだけじゃない。僕たちはみんなブルマからロマンティックをもらって、大人になったんだ。

鶴ひろみさんの訃報に寄せて。


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