RICK NOVA/DIRTY CLEAN

ことあるごとに、僕が注目している、というか個人的に好きなラッパーRICK NOVA。1月の終わりにEP「DIRTY CLEAN」をリリースしている。

昨日急遽クリエイティブマン主催の新しいイベントのリリース記事を書いていたのだけれど、Jin Dogg、Young Coco、Normcore Boyzとともに、ミュージック・アート・コレクティヴBLACK BASSが出演ということで、おお!となった。(一人で)


BLACK BASSはオルタナな雰囲気とどこか退廃的で叙情を感じさせる楽曲が非常に好みだ。そんなBLACK BASSと親交のあるアーティストこそRICK NOVAで、彼は、Chilly Sourceレーベルとも交流があったり、動きが自由なところも魅力である。


『DIRTY CLEAN』というタイトルはそのままRICK NOVAの持つパーソナリティを表しているように思う。時に、淫らに、時にスマート。純粋さを伴った知性と不浄なる腹黒き野心。相反する二つの側面が共生している。楽曲と彼自身からはそんな印象を受けるのだ。さまざまな表情を音楽を通して見せてくれるRICK NOVAはEPのなかでも多様な音を乗りこなす。

アフロビートを取り入れたプリミティヴでグルーヴあふれる楽曲やシティポップ、それをさらに歪曲したヴェイパーウェイヴを思わせるトラックまで幅広い音楽性で楽しませてくれる。

最後を締めくくる「BLACK BOY」ではBLACK BASS所属のLeni、oTTs、そして盟友Weny Daciloを迎えたポッセカットを据えた。

まだ彼を中心としたトピックに大きなスポットライトが当たってはいないが、それすらもあえて黒子に徹していたのかもしれない。タイミングを見計らうかのように、自らのパーソナリティをさらけだし、そこからいよいよ飛び立とうという意志表示を予感させる『DIRTY CLEAN』。このEPを皮切りに2019年、RICK NOVAが活躍して、脚光を浴びることになったら最高だ。

今年の個人的な目標のひとつはYUNGYUとRICKNOVA、彼らの記事をblock.fmに掲載すること。

微力ながら、応援しています。

最後に、RICK NOVAの前作EP 『Unknown Paradise』からYo-Seaをフィーチャーした「UE」。これめちゃくちゃかっこいいからMVチェックしてほしい。