Futuristic Swaver/Friends


日本のHIPHOPファンも冒頭に可愛らしい声で「Laptopboyboy」とイントロに入っている楽曲を聴いたことがある人も多いかも知れない。

DJキャレドこと“アナザーワン”の人が、楽曲アタマに「Another One, DeeeeJaaaay Khaaaaleeeed!!!」というシャウトを入れているように、他にはメトロブーミンとか売れっ子のトラックメイカーは冒頭にオリジナルのシャウトを入れるのがもはや通例、定番となっている。

Laptopboyboyは日本をたびたび訪れている韓国の注目フィメールラッパーJvcki Wai(チェキワイ)などの楽曲も手がけ、その他韓国と日本を中心に様々なアーティストへビートを提供しプロデュースを手がけている。さらにFuturistic Swaver名義ではラッパーとしても活躍。

「YABAI (ft. TYOSiN, TYOS3L)」や、SKOLOR & YUNGYU & FUTURISTIC SWAVER名義の「4G」などで日本人のラッパーとも多数コラボレーションを果たしている。詳しくは過去記事を参照。


そんなFuturistic Swaverは2月8日にプロデューサー・WavYPangとのコラボ・アルバム『F Is Friends』をリリース。WavYPangは同じく韓国の亀尾市を拠点とするプロデューサーだ。客演陣には、The Quiett、Dbo、Korean、Flavordash、Kash Bangなど、Futuristic Swaverと親交があるアーティストが召集された。

アルバムリリースとともに公開されたリードトラック「Friends」はFuturistic SwaverならではのHIPHOPだけでなく、J-POPも好き(大塚愛とかきゃりーぱみゅぱみゅが好きらしい)だというキャッチーなポップセンスが光る。(あくまで、軸はHIPHOP/EMO/TRAPなんだけど)LIL'PEEPのようにエモみあふれつつ力の抜けたラップがトラックとの相性抜群な1曲になっている。

Air PlaneboyのKurumaのトラックでも取り入れていた『聖剣伝説』のBGMに入っていそうなリコーダーっぽい笛の音がLaptopboyboyらしさを演出し、散りばめられた8bitサウンドも印象的。

オタクからヘッズまでを虜にする引き出しを持つFuturistic Swaverだが、ゲームサウンドといえば、RPGの世界観やワードを多様に取り入れたアルバム『VVORLD』をリリースしたCreative Drug StoreのVaVa。

二人ともトラックメーカーでラッパーという、RPGで言ったらジョブが“パラディン”、“魔法剣士”のコラボアルバム聴いてみたいかも。