屍者の13月

ジャンプ+で人気の「群青のマグメル」を描く、中国の漫画家、第年秒(だいねんびょう、ディニェンミャオ)先生がまさかの新連載(中国のWebサービス会社テンセントのウェブコミック配信サイト『騰訊動漫(中国語版)』にて「日月同错」として2019年9月から連載されているものの日本版)。というのも「群青のマグメル」は第一部が終わり、第二部の再開を待っている状況だったからだ。「群青のマグメル」は一旦おやすみにして始まったこの作品はいわゆるキョンシーもの。屍者と呼ばれるクリーチャーに立ち向かうお話なのだが、一筋縄ではいかないのが第年秒作品。なんと過去、現在、未来、3つの時間軸でひとつのおおすじの物語が進行していく。

「群青のマグメル」もそうだが離れた場所と場所、過去現在未来入り混じった因縁、因果関係を巧みに見せるのが第年秒の醍醐味だ。その究極とも言えるのが2015年の「5秒童話」。5秒間を8話構成の1つの物語として展開するアイデアと表現力は圧倒される。