泣きたい私は猫をかぶる

6月18日よりNetflixより独占配信が開始された、「泣きたい私は猫をかぶる」



2018年にペンギンハイウェイでデビューをしたニューカマー「スタジオコロリド」の長編アニメ映画第2弾。
この作品、元々はペンギンハイウェイ同様劇場公開予定だったんですがコロナ禍の影響により配信に切り替えたそうです。
日本の映画産業にはアニメ映画は興行面では欠かせないコンテンツ。
コナンやドラえもんのようにファミリーで楽しめるものや君の名は。のように幅広い世代に受け入れられる作品、アニヲタに支持される作品、どれを取っても爆発的な動員力を持っている。
その動員力が今回のコロナ禍においては弱点となってしまった背景がある中で今回のNetflix独占配信という形。製作委員会的には色々な葛藤があったはず。そういうのも映画産業自体が好きな私にとっては胸が熱くなるわけです。
実際の本編はというと王道中の王道。Teenの青春モノに猫の要素を足した。それくらいですがその真っ直ぐで先の見えないティーンの心情がうざいくらいに降り注がられてるので心のすさんだ私、大変感動してしまい心洗われました。こういうのを心デトックス系と勝手に呼んでいる。
10代の青春モノは大人が雑に扱われ過ぎる。みたいなご意見番の方達がたくさんいますけどそれ言ったらエンタメなくなりまっせ。104分のこの尺が丁度良いんです。
猫をかぶるっていうのは日本の慣用句だから日本以外でこういう作品はできなかっただろうな。
この先も夏に観たくなる作品として残るでしょう。
1人でも友達とも恋人とも家族とも楽しめる映画だと思います。スクリーンで観たかった!