古白米・セクハラ展(SEXY harajuku展)at PATER'S Gallery
古賀学・白根ゆたんぽ・米原康正という、女のコの美しさを表現することに特化した専門家たちによるユニットが「古白米」である。三人での最初のエキシビションが8月4日~8月16日まで原宿 PATER'S Shop and Galleryにて開催された。
古賀学はグラフィックデザイナー。「水中ニーソ」という潜水美少女とニーソを組み合わせた作品を2013年に発表。ありそうでなかった文字通り「かわいくって息が苦しい」アートが好評を得、シリーズの続刊とともに進化を続ける。本展示では水中の女の子と街の景色とをミックスアップした。
イラストレーター白根ゆたんぽのイラスト作品は力の抜けた表情とドローイングが女性の身体性の美しさを際立たせる。柔らかなタッチが特有のセクシーさを匂わせ、淡い色彩のエロポップなイラストで広いファン層を開拓。ブルータスを始めとした雑誌の表紙にもたびたび起用されている。
編集者、チェキカメラマンとしてキャリアを重ねる東京ストリートゴッドファーザー。中国でも絶大なプロップスを獲得している米原康正の新境地はヌード写真の上に、ドローイングを施したキャンパス作品だ。6月から精力的に個展を行い、独自の世界観を展開。カルチャーの最前線を牽引する。
表現方法は違えど、作品から伝わる三人の共通点は自身の好きな物事を捉え追求し続けていることだろう。アート、ファッション、デザイン、ミュージック、さまざまな要素を取り込んで三者三様のエロティシズムが色めき、溶け出し、交じり合う。アーティストそれぞれが自らDJとして音楽をかけ、ピースフルな空間を演出していた。購入された作品にはSNSの「いいね」♥が連想されるハートマークが付けられる。会期中の展示の様子はSNS投稿もオーケーだ。長年、カルチャーを開墾し、発信し続けるアグレッシブな大人たちによるミレニアル世代対応の三人展。それはとても挑発的で魅惑的な世界。最先端の可愛いがギュッと詰まっていた。
古白米(左から古賀学,白根ゆたんぽ,米原康正)
米原康正は9月8日から村上隆率いるカイカイキキ運営の中野ジンガロギャラリーにて、個展を予定している。
(文章中敬称略)
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