Layer Cake／レイヤー・ケーキ

007かと思った？実はマシュー・ヴォーン初の監督作品「レイヤーケーキ」のワンシーン。クレイグに他の作品でワルサー持たせてこんなポーズをさせるのはイタズラマシューくらいのもんだろう。と、思いきや、2004年に公開されたこの作品の2年後に公開された「007 カジノ・ロワイヤル」でダニエル・クレイグは本当にジェームス・ボンドを演じることとなる。ジョークが現実になったってことなのか。もしかしたらこのシーンが決め手に？などと妄想が捗る。

また、若き日のトム・ハーディもでていたり、出演者は英国版レザボア・ドッグスといわんばかりにみな個性的でキャラが立っている。すでにキャスティングの妙がギラギラに光っているのだ。

マシュー・ヴォーンをメインストリームに押し上げたのは、「キック・アス」の成功と「X-MEN ファーストジェネレーション」に他ならないが、この「レイヤーケーキ」はマシュー・ヴォーンの隠れた名作といえる。キングスマン・ゴールデンサークルを観たら、ぜひこちらも観てみてほしい。