kiLLa/GENESIS

via Murasaki (prod. by No Flower) - kiLLa (official music video)YouTube

kiLLa待望のアルバムが本日発売。先行でMVが公開された「Murasaki」はオリエンタルなフレーズのサンプリングから始まるトリッピーな楽曲だ。あくまでMVビデオはアーティストのイメージ、世界観が投影された作品である。リリックもこれこそがkiLLaという感じ。なのでリスナーは真に受けて真似したりしちゃだめ。気をつけな。遅かった?ドンマイ。

日本よりも海外での評価が高いkiLLa。もう一昨年になるが、山梨でもライブを披露してくれた。その頃からメンバー構成は多少変わっているがリハーサルからきっちり、MCの間まで仲間たちと細かく打ち合わせながらやっている姿が印象的だった。ビデオやライブでのイメージだけを見れば、kiLLaのカッコよさは感覚に依るモノが大きいように思える。しかし、勢いで暴れているだけではなく、欲求に対して貪欲にピュアに取り組んでいるのだ。kiLLaにはアーティストとしてロジカルな考え方を持っているのだと、わずかな邂逅から感じ取ることができた。あくまで悪魔的に打算的。それがkiLLaの魅力かもしれない。



via タワーレコードオンライン

MANGAコミック風に仕上げられたジャケも良い感じ。誰が書いたのだろう。昨年FUCKING AWESOMEクルーをジャンプコミック風に描いて注目されたInagawa Jun®氏のように、海外ウケも間違いなさそうなテイスト。

(余談だがSUPREMEチームの「CHERRY」を手掛けたフィルマーBill Strobeckがリポストするなど世界中でその名が知られるInagawa Jun®。Hypebeastへの掲載、USアーティストとの広い交遊など、2018年も注目のアップカミングなイラストレーターである。)

追記:ジャケットを手掛けたのはKEIというイラストレーターということがメンバーのYESBØWY(Oはストローク記号を付したO)。のポストによって分かった。以前にはYDIZZYのバースデーにイラストをプレゼントしていた。レトロフューチャリスティックな世界観がクールでAKIRAを彷彿とさせる。kiLLaとともに更なる活躍が期待される。


初のスタジオアルバム、現時点でのkiLLaがパッケージされているGENESIS。元メンバーであり盟友kZmと袂を分かち、YEN TOWN からの離脱を経て独立した彼らの作品を、純粋に楽しみたいと思う。

創世記という名がふさわしい、Made in japanヒップホップアルバムのニュースタンダードである。

via Murasaki (prod. by No Flower) - kiLLa (official music video)


1. Inception (prod. by DZA) 

2. Murasaki (prod. by NoFlower) 

3. Faded (prod. by acuteparanoia) 

4. Like This (prod. by NoFlower) 

5. Whole Lotta Gang (prod. by NoFlower) 

6. Late Night (prod. by acuteparanoia) 

7. God Bless (prod. by NoFlower) 

8. Tokyo Haze (prod. by acuteparanoia) 

9. XXX (prod. by acuteparanoia) 

10. Slowdown (prod. by NoFlower) 

11. Rockstar (prod. by NoFlower) 

12. Nakama (prod. by acuteparanoia) 

13. Ue Ni Iku (prod. by acuteparanoia) 

CD_KI214 

2,700円(税200円)