Airplaneboy/Lil Basquiat
以前個人ブログでも紹介した、韓国・ソウルのアンダーグラウンドヒップホップシーンを盛り上げるWEBSIDE所属のラッパー、Airplaneboy(エアプレーンボーイ)が7曲入りのアルバム『Lil Basquiat』を11月16日にリリースした。
先行でWarner KoreaからMVが公開されたアルバムからのリードシングル「SAKAE」は釜山を拠点にトラックメーカー、ラッパーとして活躍するLAPTOPBOYBOY(ラップトップボーイボーイ)/FUTURISTIC SWAVER(フューチャリスティックスウェーバー)との共作だ。
AirplaneboyとFUTURISTICSWAVERについては昨年、YUNG YU(ヤンユー)主宰のパーティにゲストとして二人が甲府を訪れていた際、ショートインタビューをさせてもらったので参考にしてほしい。
「SAKAE」のMVと曲について本人にメールで聞いてみたところ、
「最近の韓国ヒップホップミュージックビデオには特殊効果のプラグインをたくさん使って、作曲したラッパーだけが出てくるミュージックビデオが大半なんだけど、USヒップホップアーティストのミュージックビデオのように、クルーの仲間たちの姿を演出したいと思った。 そして俺の所属するWEBSIDEとFUTURISTIC SWAVERのクルーstarexが、一緒にライヴをした日にミュージックビデオを撮ったんだよ」
と話す。MVには各クルーのメンバーが出演し 最近、韓国の人気ヒップホップ番組「show me the money」に出演したDBOも参加している。
「SAKAE」では、Airplaneboyが韓国語と日本語でのラップを試みており、本作以降、日本語での作品づくりに力を注いでいくとのこと。日本での活動も本格的に力を入れていきたいと話す。
また、曲のタイトルになった「SAKAE」とは日本の愛知県名古屋市の栄のことを指している。Airplaneboyは頻繁に日本を訪れており、日本のカルチャーはとてもクールで、好きだと以前語っていた。活動の中で名古屋市の栄でCDを手売りした際、栄の人々と関わるなかでその経験が日本語の勉強にもなり、日本語の作品を作りたいとAirplanboyの決心を固めたようだ。
「東京、大阪も良かったけど、栄での経験は最高だった。これから栄でライヴをすることになって、SAKAEが歌えたらとても嬉しいよ。栄の人に、ぜひ聴いてもらいたい」
と栄でのことを振り返るAirplaneboyはとある日本のヒップホップアーティストと「SAKAE」のRemixを準備しているそうだ。こちらもぜひ楽しみにしていてほしい。
アルバムタイトルの『Lil Basquiat』について、本人が画を描くことが好きなこともあり、絵画を描くようにアルバムを作ったという経緯から、かの現代アーティストJean-Michel Basquiat(ジョン=ミシェルバスキア)にオマージュを捧げつつ、トラップミュージックの代名詞となった単語“Lil”を組み合わせたタイトルにしたそうだ。バスキアが路上に絵を自由に描くように、全曲フリースタイルで曲をレコーディングしたという。
7曲中4曲はAirplaneboyの「SAKAE」を手がけ、JVCKI WAI(チェキワイ)にも楽曲提供を行うLAPTOPBOYBOYがプロデュース。参加アーティストにはKash Bang(キャッシュバング)や韓国出身で日本でも精力的に活動するSKOLOR(スカラー)、山梨のYUNGYUなど日韓気鋭の注目アーティストが多数参加しているのでぜひチェックしてほしい。
01. JUNBI2 (Feat. Kash Bang, Rich Viet Cong) prod.Thomas
02. SAKAE (Feat. Futuristic Swaver, Yammo)prod. LAPTOPBOYBOY
03. KURUMA (Feat. SKOLOR, Icey blouie) prod. LAPTOPBOYBOY
04. COCO DOCO (Feat. Ashiroo, Icey blouie) prod. LAPTOPBOYBOY
05. YAMANASHI (Feat. YUNGYU) prod. LAPTOPBOYBOY
06. 2PAC T SHIRTS prod. HAIFHAIFHAIF
07. 6055 (Feat. KOR KASH) prod. FRAVIXX, STXXCH
自分の作りたいトラップミュージックを網羅したアルバムだとAirplaneboyは言う。YUNGYUをフィーチャーした“YAMANASHI”という曲があるのは嬉しい。
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