AWAZARUKAS/なかなか田舎
YUNGYUが2017年12月に甲府で開催し、筆者もDJとして参加させてもらったイベント『ily』のLIVEでもっとも勢いを感じたのが埼玉県寄居町(かつて一部が秩父郡に属していたが、現在は大里郡)拠点のHIPHOPクルーAWAZARUKAS(アワザルカス)。Taku-T、D.E.V、DSKからなるMade in 埼玉の“HIGHER BROTHERS”だ。彼らのNEW EP『KAS』が2月にリリースされた。
リードトラックとしてMVが公開された「なかなか田舎」には地方都市に住まう若者なら誰しもが感じる共感しうるトピック、鬱憤、ジレンマが詰め込まれている。ふざけているようで、核心を突いているのだ。
地域でスポットを浴びる人たちは一握り。そんで誰もが地域のために、なんて高い志を持っているわけもなく、むしろ生きることと退屈をどうしのぐかで、そんな思考まで辿り着かない地方に生きる若者の本音、苦悩を代弁している。
MVを監督したのは山梨のビデオグラファーで YUNGYUのパートナー的存在、Ueno Plenty。映像に映し出される地方都市感満載のロケーションの数々は筆者も“なかなか田舎”に住んでいるので分かりみが強い。
トラックはこちらもYUNGYUの201を手がけたK-BoW。筆者も好きなトラックメーカーです。
今回もコメディタッチながらバウンスしてるグルーヴが最高だ。
同じく『KAS』に収録された代表曲「チチブオンドォ」も狂ってる(最高)。ガバキックやばすぎるな。トラックはTARA。AWAZARUKASと行動をともにする秩父のぶっ飛んだトラックメーカーです。
前作『ポテトフライ』もめっちゃいいんで、おすすめ。
0コメント